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藤原雅樹助教らの論文がSchizophrenia ResearchにLetter to the Editorとして掲載されました

July.18.2023

Increasing disparities in cancer screening among people with severe mental illness during the COVID-19 pandemic
Masaki Fujiwara, Yuto Yamada, Taichi Shimazu, Naoki Nakaya, Shiro Hinotsu, Maiko Fujimori, Yosuke Uchitomi, Masatoshi Inagaki
Schizophr Res. 2023 Jul 14;258:18-20.


当教室の藤原雅樹助教ら、国立がん研究センター島津太一室長ら、島根大学の稲垣正俊教授らの共同研究グループは、新型コロナウイルスの流行前後で、重度の精神障害を有する方ではがん検診の受診者数の減少率がより大きいことを明らかにし、受診率の格差が拡大した可能性を示しました。新型コロナウイルスの流行によるがん検診受診への影響が精神障害の有無によって違うことを調べた研究はこれまでになく、世界でも初めての成果です。
重度の精神障害を有する方のがん検診格差の解消は、わが国に限らず世界的な課題です。新型コロナウイルスの流行下でこの格差が拡大した可能性があり、重度の精神障害を有する方のがん検診受診率向上(格差解消)に向けた取組が急がれます。同時に、受診率の格差の動向を調査する方法の確立も必要です。本研究では、行政機関が保有する精神保健福祉データとがん検診データの既存情報を利用した解析を行っており、わが国における調査法の確立に向けても意義のある成果と言えます。

https://doi.org/10.1016/j.schres.2023.07.006

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