総合病院精神医学研究グループ
総合病院精神医学で要求されるコンサルテーション・リエゾン活動を主体としているグループです。平成20年に精神科医、リエゾン精神看護専門看護師、臨床心理士により精神科リエゾンチームが発足。以後、他科入院中の患者のコンサルテーションについて、ほぼ全件対応をおこなっています。 具体的な活動内容は以下の通りです。
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1.臨床
他科入院中の患者の新規コンサルテーション件数は年々増加してきており、1年間で約1000件となっています。初診後も定期的にラウンドを行い、二―ドに応えるべく丁寧な介入を心掛けています。また、毎週水曜日に精神科リエゾンチーム・カンファレンスを開催し、患者さんの診立てや治療方針の検討などをおこなっています。
せん妄のコンサルテーション件数が多いことを受け、平成23年に精神科医やリエゾン精神看護専門看護師、急性・重症患者看護専門看護師、集中ケア認定看護師、臨床心理士、薬剤師、ゼネラルリスクマネージャーを構成メンバーとする「せん妄対策チーム」を院内で立ち上げ、術後せん妄の一次・二次予防を目的とした活動を主導しています。
さらに、院内緩和ケアチームの活動にも積極的に参加し、がん患者さんが抱える精神・身体症状について、心理・社会的背景なども含め多面的な評価と介入をおこなっています。
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2.教育
初期・後期研修医の教育にも重点的に取り組んでいます。精神科医の診察に帯同させ、診立てや治療について共有し、多職種での連携などを実際に経験してもらっています。また、せん妄に関しては毎月研修医向けのレクチャーをおこなっています。
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3.研究・学会発表など
せん妄の発症要因に関する研究、せん妄で使用される薬剤の効果や副作用に関する研究、せん妄のスクリーニングツールの信頼性と妥当性についての研究など、主にせん妄に関する研究を行っています。また、せん妄に関する教育プログラムの開発を行い、岡山県内のみならず全国各地で毎年せん妄対策研修会を主催しています。
また、研修会や講演会、学会での発表にも力を入れています。
※ 詳しくは精神科リエゾンチームのホームページをご覧ください。