研修のご案内

Training

臨床研修の内容

岡山大学病院精神科神経科では、2年間の初期臨床研修終了後、精神保健指定医・精神科専門医の取得を目指して研修を希望する医師のために、3-5年間の臨床研修コースを用意しています。精神保健指定医・精神科専門医の取得のためには、広い精神疾患領域を経験する必要があります。本コースは一般精神科診療に必要な知識・技術を習得するだけでなく、単一の病院でこれら全てを網羅して研修することは困難ですので、岡山大学病院だけでなく岡山県内をはじめ中国四国地区の研修連携施設で経験豊かな精神科専門医の指導を受けることができるのも本コースの特色です。岡山大学病院では、指導医の下で、病棟担当医として研修を行います。コースの中では原則として複数の研修連携施設で研修を行い、精神科臨床におけるグローバルスタンダードを身につけ、あらゆる局面に対応できる精神科医を目指します。

岡山大学病院精神科神経科

精神科診療に必要な基本的技能を習得します。当科は閉鎖病棟(14床)と開放病棟(14床)の両方をもち、幅広い精神疾患を経験できます。また、経験豊富な指導医による臨床指導を受け 病棟業務に加え外来診療やコンサルテーション・リエゾン精神医学についても研修していただきます。さらに研修の一環として、内外の講師により精神科臨床についての幅広い内容の各種カンファレンスを行います。措置入院症例もあり、指定医取得も可能です。

総合病院精神科

大学病院での研修経験を生かし、より一般的な病棟・外来診療や他科との連携について研修をします。精神科救急を担当する病院では急性期治療も経験します。

精神科病院

精神科救急を含む急性期治療をはじめ、作業療法やデイケアといったリハビリテーションを経て社会復帰に至るまでを経験します。地域に根ざした病院が多く、精神保健福祉法のめざす地域精神医療について経験することができます。

具体的な研修内容(例)

卒後3年目
初期研修: 精神科医としての基本を修得
研修施設: 大学病院精神科神経科
指導方法: 指導医のもと、病棟で主治医として治療を行います。
注:約1年間の予定であるが、岡山大学で初期臨床研修を行い、その中で精神科神経科を選択した者は短縮可。希望により延長も可能。
卒後4年目―7年目
精神科専門研修: 主要な疾患に対する診断・治療の実際を身につけ、チーム医療のリーダーとしての役割を担います。
研修施設: 研修連携施設での総合研修。1~2年毎に本人の希望に応じて移動します。
指導方法: 指導医のもと、主治医として入院治療を担当します。病棟管理について学びます。主治医として外来診療を行います。
大学院入学希望者に関しては、随時入学が可能です。

精神科専門医取得後

精神科専門医取得後、各人の意志に応じてその活躍の場は様々なかたちで提供されます。

  • 一般精神科医/ホームドクターコース
    Generalに秀でた精神科医を目指して、研修連携施設でさらなる研修を続けます。
  • 大学院/研究生コース
    大学院(精神科)に進学し、それぞれの研究分野におけるSpecialistを目指します。
  • サブスペシャリティーコース
    精神科の中での専門を決め、専門医を目指します。それぞれの領域での豊富な症例を持つ研修連携施設で研修を積みます。各領域において指導的立場にある先生から直接指導を受けられるのが、本コースの特長です。
  • その他
    医療行政・福祉にかかわりつつ、精神医療体制の発展に取り組むなど、多様な場所で活躍することも可能です。