Training
私は初期研修を岡山大学病院で行いましたが、その際に色々な先生から熱心に指導していただいたことと、雰囲気がよく働きやすかったというのが、大学で研修を始めようと思った理由です。他には、関連病院が多く魅力的な研修施設も多いこと、人事が民主的に決められていることや、大学院など研究にも力を入れているところも選んだ理由です。
岡山大学の精神科神経科では統合失調症、気分障害などはもちろん、神経症、思春期、摂食障害、性同一性障害、てんかんなど様々な疾患をもつ患者さんが入院しておられましたので、いろいろな経験を積むことができました。直接の指導医だけでなく、各分野の専門家から直接指導を受けられたことは貴重な経験でした。あまり意味がないように言われがちなカンファレンス・回診も、各分野の専門家から診断・治療方針が示され、非常に勉強になりました。また図書館もあり、文献が充実しているのも魅力でした。
主治医として担当する入院患者さんの数が、他の病院より少ないところでした。しかし担当患者さんの人数が少ない分は、患者さん一人一人と接する時間を多くとることができました。量より質で、時間をかけて深く考察し学ぶことができたと思います。