教室の紹介

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教室の歴史

岡山大学精神神経病態学教室は、2022年で開講127年を迎える、長い歴史と伝統をもった教室です。日本で初めて精神科に生物学的研究を取り入れ、日本が世界に誇る精神科医の一人にあげられる林道倫教授、内観を治療に取り入れた奥村二吉教授、合理的薬物療法を提唱した大月三郎教授、スモンの病因解明や神経病理学の発展に寄与した黒田重利教授、精神腫瘍学の第一人者である内富庸介教授、リエゾン精神医学、てんかんの第一人者である山田了士教授らによって特徴付けられてきました。診療科名では「精神科神経科」となります。

教授挨拶

 2022年10月に第9代目の教授を拝命した髙木 学(たかき まなぶ)と申します。先代の山田了士先生は教室の理念を「多様性」とし、多様な精神医療に柔軟に対応できる優れた人材を多く育てられました。私は、これに「繋がる」要素を加え、多様な専門領域の医師が診療、研究、教育に携わり、精神科や他科の医師、看護師、薬剤師、公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士などのエッセンシャルワーカーが互いに繋がり大きな力とすることで、人に尽くすことを教室の理念としていきたいと思います。
 教室出身の教授も日本全国に数々おられ、460名を超える同門の先生方は多方面で活躍、各領域での日本初の専門病院・施設・取り組みも珍しくありません。同門の先生方が有する専門医資格も日本精神神経学会はもとより、一般病院連携精神医学(リエゾン)、老年精神医学、児童精神医学、臨床精神薬理学の専門医などに加え、日本神経学会の専門医も多くおり多彩です。
 私たちの教室で研修をしていただくことで、「多彩な良いお手本」が常に身近に存在し、相談できる環境を得ることができます。そして、自然に高いレベルの精神医療を行うためのコモンセンスとモラルを身につけることができると思います。
 私たちと共に、患者さんが本当に良くなるということはどういうことなのかを探りながら、自分のペースで一歩ずつ学び、成長を続けていきましょう。