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深尾貴志助教、藤原雅樹講師らの論文がPsychiatry and Clincal Neurosciences Reportsに掲載されました。

Apr.22.2025

論文タイトル: A Case Report of Ineffective Electroconvulsive Therapy for Chronic Pain

著者: Takashi Fukao, Masaki Fujiwara, Yuto Yamada, Kazushi Asada, Takahiro Asada, Hirotoshi Ri, Shinji Sakamoto, Manabu Takaki

難治性の慢性疼痛に対するECTのエビデンスは、症例報告が中心でありその質は高くありません。有効であったケースが報告されやすいため、先行報告に基づくと慢性疼痛に対するECTの効果を過剰評価する恐れがあります。今回我々は、慢性疼痛にECTが無効だった一例を報告しました。
本症例は、十分なインフォームドコンセントのもと、慢性疼痛に対してECTを1コース行いましたが無効でした。患者さんはECTに強い期待を寄せていたために、効果が得られない事実を受けて一時的に希死念慮を訴えられ、精神症状の密な評価とケアを要しました。慢性疼痛に対してECTを考慮する場合、その効果の限界に触れた適切な情報提供が必要です。また、特にECTを最後の手段として捉える患者に実施する際には、抑うつや希死念慮など精神症状のモニタリングが重要性と考えられます。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/pcn5.70108

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